【アーカイブ】屋久島の古謡 「まつばんだ」や南島につながる歌たち
講師:えぐさゆうこ さん
ボーカリスト・フリーアナウンサー
元南海放送アナウンサー・ボーカリスト
公益財団法人日本民謡協会民謡アンバサダー
テレビ朝日「サンデープロジェクト」Eテレ「全日本高校大学ダンスフェスティバル神戸」ほか各種ナレーター。報道番組、バラエティ、ラジオ番組などを担当。父の故郷・屋久島で幻の唄と言われていた「まつばんだ」と出会う。奄美島唄を朝崎郁恵に師事。トカラ列島、隠岐島など、日本各地の古謡を訪ね歩き歌うボーカリスト。フルアルバム『麗しの島々』をリリース。CDは以下から購入可能。南の島の音や文化のつながりを知りたい方、南の音階に癒やされたい方必聴です!
https://tiaremusic.thebase.in/items/35752033
講師:江草啓太さん
ピアニスト/作/編曲家/音楽監督
ステージでは朝崎郁恵、伊東多喜雄、加藤登紀子、島田歌穂などのサポートを務め、レコーディングでは小西康陽、KERA、植松伸夫、金子隆博、栗原正己、坂本美雨などの作品に参加。作業歌を発掘し蘇演する試みを行う。演劇作品への関わりも多く、近年は『黒蜥蜴』、音楽劇『道』(いずれもデヴィッド・ルヴォー演出)、『いまを生きる』(上田一豪演出)で音楽を、現在公演中の『The View Upstairs-君が見た、あの日』では音楽監督/キーボードを担当している。
Twitter https://twitter.com/egeg
ゲスト:野呂正和さん
1951年4月15日生まれ70歳。鹿児島県末吉町出身。鹿児島県立高校教員として音楽を担当。鹿児島工業では甲子園で7試合吹奏楽応援。2009年退職。屋久島高校在任中『上屋久町史』のわらべ歌・民謡の調査執筆を担当。鹿児島短大の杉本信夫教授から『まつばんだ』に対する情熱に感化される。音源をまとめCD『屋久島わらべ歌・民謡』を編集制作。
今回は島の唄がテーマ。屋久島につたわる「まつばんだ」を軸に、南の島々のつながりを文化、音階、伝承などから見ていく回です。「まつばんだ」は特に音階のからまりあいをはじめ、多数の謎をもつ民謡です。いつもは「屋久島大学」プロジェクトの司会を担当しているヴォーカリスト・えぐさゆうこさんと、えぐささんとともに屋久島の民謡を調べ演奏している江草啓太さん、そして元屋久島高校で「まつばんだ」についても独自調査をなさっている野呂正和さんによるお話は興味深い内容でした。後半は、えぐさゆうこさん&江草啓太さんの素晴らしいミニライブもあります!!
- 動画版
- テキスト版(準備中)
※動画のどこでどんな話をしているか簡単な概要をまとめています。詳細な内容はぜひ全編をご覧ください。
本日のプログラム 2:34
- 屋久島の民謡とは?
- 屋久島の民謡の特徴
- ☆えぐさゆうこ&江草啓太による スペシャルミニライブ
講演スタート 屋久島の古謡「まつばんだ」や南島につながる歌たち 3:13
- えぐさゆうこさん&江草啓太さんプロフィール
- 2人で屋久島の歌を調べ、歌い演奏している
日本の音階 9:31
- 琉球音階と民謡音階(音を使って説明がなされます)
- 琉球音階とは 与那国ションガネーを聞いてみよう まつばんだのルーツ
沖縄や奄美の唄の特徴 16:30
- 琉球古典音楽と民謡に分かれる
- 奄美群島のシマ唄
- このシマは島ではなく集落のこと
- 琉球の文化圏なのに民謡音階
- グイン(御韻)という特徴
- 例)朝顔 を聞いてみよう
屋久島の唄 21:43
- どんな特徴がある?
- 「まつばんだ」は特徴的
- 参考)トカラ列島の唄はどうなっている?
「まつばんだ」を聞いてみよう 25:28
- 1965年 酒匂シゲ・泊サトによる「まつばんだ」
- 1967年 酒匂シゲによる「まつばんだ」(採録者との会話も入っている)
- 「まつばんだ」音階の不思議
- 琉球音階と民謡音階のミックスされた箇所がある?(楽譜による解説があります)
「まつばんだ」とは何の意味? 44:26
- 「松葉の座」説
- 「バンタ」説
- 「まつばんちゃ」説
- 謎多き名曲まつばんだ
- まつばんだは屋久島の人の心の歌
野呂先生による解説 51:39
- 島々の成り立ちと文化
- 久保けんお『南日本民謡曲集』のエピソード
- 『屋久島わらべ歌・民謡』CD制作エピソード
- 『まつばんだ』について−琉球音階と民謡音階のミックス
- 文化と音階と言葉が入り交じる南島
えぐさゆうこさん&江草啓太さんによるミニライブ 1:03:00
- 永田の子守唄 1:03:00
- 四つ竹踊り歌 1:06:25
- しゃくだんばな 1:10:04
- ちんだら節 1:4:22
- アンコール まつばんちゃ 1:19:11
島々は離れていても音楽でつながっている……。そんな気持ちになった今回でした。音はどこからきてどこへ流れていくのか、その間にどんな変化をしていくのか。音楽も旅をするんですね。その旅の謎解きの核になっているかもしれない「まつばんだ」、えぐささんの歌声を生で聞いてみたいですね! もちろん屋久島で。
順次公開予定です。しばらくお待ちください。