【アーカイブ】子育てするサンゴ 屋久島と種子島に分布する希少種 ハナサンゴモドキ
講師:出羽尚子さん
いおワールドかごしま水族館展示課学習交流係 係長
1972年生まれ、鹿児島出身。九州大学理学部生物学科。生態学の研究室で野生のシカやカモシカを追いかける。九州大学医学部動物実験施設実験補助員としてマウスの飼育と繁殖に従事。平成8年、公益財団法人鹿児島市水族館公社。 遠回りしつつやっと憧れていた海の世界へ。サンゴの飼育や繁殖に取り組みつつ、現在は教育プログラムの実施や開発を行う。
スノーケリングやスクーバダイビングで目にするサンゴ。「サンゴのことはよく知ってる」と思っていますか? では、サンゴはどんな生物で、どんな生き方をしているかご存知でしょうか。しかも、生みっぱなしではなく、子育てするサンゴがあることをご存知ですか。出羽尚子さんのお話を聞いてみてください。知らなかった! と驚くことがいっぱいありますよ。ポリプの写真など、肉眼では見ることのできない美しい写真も満載です。
- 動画版
- テキスト版(準備中)
※動画のどこでどんな話をしているか簡単な概要をまとめています。詳細な内容はぜひ全編をご覧ください。
講演スタート 06:50
- まずおさらい・そもそもサンゴって何?
- サンゴには無生物と生物がある
- サンゴとサンゴ礁は違う!
- 造礁サンゴとサンゴ礁の分布を地図で見てみよう。それぞれの北限は?
- サンゴから見る種子島/屋久島の特徴は?
サンゴってどんな生きものなの? 19:08
- サンゴは植物?動物?
- サンゴは××や××の仲間だった!
- サンゴもいろいろな仲間に分かれる
- 造礁サンゴの生きかた
- 造礁サンゴはお腹の中に畑を持っている
- 動物なのに生きかたは植物
- 白化現象とは何がどうなって起きる?
- サンゴの体のしくみ
- サンゴの形を見てみよう
- 成長するために攻撃するサンゴ!
- サンゴの生まれ方・サンゴの産卵
- 最初のポリプの誕生
子育てするサンゴ・ハナサンゴモドキ 47:05
- ふわふわな姿・ハナサンゴモドキ
- 最初に見つかったのは種子島
- 帰宅寸前、水族館のハナサンゴモドキに変化が!!
- ハナサンゴモドキはお母さんのお腹の中で子供を育てるサンゴだ!
- ほかのサンゴとの大きな違いがある。それは……
ハナサンゴモドキの幼生から成長の様子 52:41
※このあと、ハナサンゴモドキの赤ちゃん時代から成長する美しい写真が続きます。ぜひ動画をご覧ください。
ハナサンゴモドキの住むところ 56:40
- ほかのサンゴが住まないようなところに住む
- ハナサンゴモドキそのナゾを解明するために
屋久島で発見されたハナサンゴモドキ 59:23
- 春田浜に住んでいる……と思いきや!
チャットや司会者からの質問 1:01:29
- 種子島の生息場所
- どのくらいで成長するの?
- プラヌラ幼生はどうやって泳ぐ?
- 雌雄は色でわかる?
交流会(チャットからの質問) 1:05:05
- サンゴは日本に何種類いる?
- 寿命はありますか?
- 巨大な群体はどのくらいでできる?
- サンゴによって繁殖の仕方が違うのは遺伝的な多様性を持つため?
- クローンで増えるのはその場所がいい場所だから?
- 温暖化以外でサンゴに影響があることは?
- 保護につなげられることは何でしょう?
- 水中で観察することは可能?
- かごしま水族館では見られますか?
- ハナサンゴモドキ同士でも攻撃しますか?
- 屋久島のハナサンゴモドキも天然記念物?
- 出羽さんが海の生き物を研究したくなったきっかけは?
- サンゴを専門に研究しているんですか?
- 子育てをする瞬間を観察するにはどのくらいの頻度で?
- 産卵は潮の満ち引きとタイミングが合う?
- 卵を生むタイミングがわかったりする?
- 幼生を抱え込む繁殖の仕方は効率が悪くないか?
- 白亜紀以前の温暖期のサンゴの分布は?
- 生みっぱなしのサンゴと幼生を抱え込むサンゴを比べると後者のほうが進化してる?
- 出羽さんにとって屋久島、種子島のサンゴの魅力は?
一般の人にもわかりやすいように、時には擬人化も混ぜて語ってくださった出羽さん。プラヌラ幼生を抱えて育てるハナサンゴモドキを「お母さん」と呼ぶ出羽さんの話し方がサンゴへの愛情にあふれていて素敵でした。聞いている参加者も、今まで以上にサンゴが気になってきたのではないでしょうか?
順次公開予定です。しばらくお待ちください。