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【アーカイブ】ヤクシマザルの仲間たち 絶滅危惧種 東南アジアの霊長類

講師:奥田達哉さん
野生動物写真家

1961年大阪府生まれ。京都大学 法学部卒。
学生時代より山歩き・原生自然を好み、ビジネスマン生活を送りながら、アラスカから熱帯雨林に及ぶ国内外の様々なフィールドでの野生生物観察をライフワークとする。40年近くにわたる観察経験を活かし、写真を通じ野生生物の素晴らしさを広く共有・発信する為、2015年に一念発起。野生生物撮影を本格的に開始し今日に至る。
Nature’s Best Photography Asia 2018 コンテストにて、Wildlife部門 Winner 受賞。
Nature’s Best Photography Asia 2020 コンテストにて、全7部門総合トップである Grand Prize受賞。
現在、奥田さんの写真展が行われています。
「絶滅危惧種 東南アジアの霊長類」奥田達哉写真展
2022年2月4日〜10日 富士フィルムフォトサロン東京
2022年2月18日〜24日 富士フィルムフォトサロン大阪

オンラインセミナー 屋久島の第1回目のテーマとなったヤクシマザル。彼らの仲間が東南アジアにいて、さまざまな姿形でいろいろな暮らし方をしていることをご存知ですか? 今回は屋久島にも通い、ヤクシマザルの写真を撮る一方で、東南アジアのサルたちの危機的状況を一人でも多くの人に知らせたいと撮影を続ける奥田達哉さんが講師です。素晴らしい写真を解説とともにお楽しみ下さい。

  • 動画版
  • テキスト版(準備中)

※動画のどこでどんな話をしているか簡単な概要をまとめています。詳細な内容はぜひ全編をご覧ください。

本日のお題 03:19

  1. 長類〜熱帯雨林から屋久島へ
  2. 霊長類の分類系統
  3. 霊長類の魅力と生態
  4. 東南アジアの霊長類の大多数が絶滅危惧種
  5. 絶滅危機の背景〜我々日本人にできることはなにか

講義スタート 05:08

  • 奥田さん自己紹介
  • 観察だけでなく発信をと2015年から写真撮影を開始
  • 東南アジアの熱帯雨林で出会った霊長類
  • 20種類の霊長類のうち19種が絶滅危惧種
  • 霊長類とはどんな生きもの
  • 絶滅危惧種とは(IUCN)
  • ヤクシマザル親子の写真(14:52〜17:12)
  • 子ザルに授乳しながら疲れて眠る母ザル、豪雨の中寄り添って耐える群れ、カメラの三脚に興味を持ち集まってきたサルなどユニークな写真が続きます。ぜひご覧ください!

ボルネオオランウータン 17:22

  • オランウータンは人とDNAの96%を共有する
  • 過去8年で8割個体減少
  • すみかも失われている
  • ボルネオオランウータンの写真(18:33〜
  • 家族が揃っている貴重な写真(2020年Nature’s Best Photography Asia 2020グランプリ作品)
  • 写真を撮った裏話
  • 木を飛び移るために180度足を開いたオランウータン
  • 子どもを腰につけて歩く親子(母ザルが微笑んでいるように見えます)
  • 葉っぱを食べるオランウータン
  • 木の上でレスリングして遊ぶ子ザル
  • 交尾を観察してたら怒られた?! 
  • フランジのある立派なオス
  • 水の中にいるオランウータン
  • ガルディカス博士とボルネオでばったり
  • ※各写真がとても素晴らしいです。ぜひご覧ください!

ジャングルから聞こえるこの声の主は? 31:00

  • →答えは32:54
  • ※キホオテナガザルの写真が続きます。とても可愛く美しい写真です。
  • 木の上の親子
  • 初めて親から離れた子ザル
  • メスがオスを見つめているところ

もう一種のサルの鳴き声を聞いてみよう 36:33

  • →答えは37:17
  • ※シロテテナガザルの写真が続きます
  • 子どもを連れて木の上にいるシロテテナガザル
  • 木にぶら下がるボウシテテナガザル
  • 木を移動するボウシテナガザル
  • 10何キロの機材を背負って森を走り回る

デラクールラングール 45:28

  • 野生個体数250以下の超絶滅危惧種
  • ※デラクールラングールの写真が続きます。
  • 石灰岩のカルスト台地上で暮らす
  • 長い長い尻尾!
  • 赤ん坊はオレンジ色 大人は黒と白
  • 切り立ったカルスト台地のうえでの写真
  • 石灰岩鉱山開発で生息地が荒らされている

テングザル 52:44

  • ※テングザルの写真が続きます。
  • 立派な鼻を持つテングザル
  • ジャンプするテングザル
  • お腹がぽっこりしているのは理由がある
  • 川を渡るテングザル(メスも鼻に特徴あり)
  • 木の上の親子が眠りにつく

アカアシドゥクラングール 57:07

  • ※アカアシドゥクラングールの写真が続きます。
  • 5色の色を持つ世界で一番美しいサル
  • Nature’s Best Photography Asia 2018 Wildlife部門 Winner 受賞の写真
  • 兄弟が木の上にいる様子
  • 赤ん坊を抱いて移動する母ザル
  • イチジクの仲間の実を食べるサル
  • 木の上で眠る様子
  • 開発により生息地が荒らされる

ニシメガネザル 1:02:33

  • 12〜15センチの小さな小さなサル

キタブタオザル 1:04:50

  • ※キタブタオザルの写真が続きます。
  • 歌舞伎役者のようなサルの顔!
  • 木の上の親子

ベニガオザル 1:05:45

  • 顔が赤い不思議なサル

カニクイザル 1:06:02

  • 生息域が広いのに2020年に絶滅危惧種に指定された
  • タイワンザルの親子

チャットで質問に答えてくれた湯本貴和先生登場 1:08:33

  • 京都大学霊長類研究所の湯本先生登場
  • 感想など/野生のサルの美しさ
  • オランウータンの探し方
  • なぜ絶滅しかかっているのか
  • サルが生息できる場所はどのくらい残っている?
  • プランテーションとサルの森

絶滅危機の背景(湯本先生も交えて) 1:15:52

  • パームオイルのプランテーションが広がり森が消える
  • 密猟され売られるサル
  • あらゆるものに使われるパームオイルのために……
  • 密猟、放火……
  • 消費生活を見直そう
  • 質問・もしサルが見たかったら見るところはある?
  • キナバタンガンはサルを見るのにはいいところ
  • パッチワーク状の自然林とそれをつなぐ取り組み
  • オーバーユースの問題
  • 奥田さん・湯本さんから受講者へのメッセージ
  • 奥田さん→絶滅はサルたちからの無言のメッセージ

東南アジアの野生のサルたちの20種中19種もが絶滅危惧種であることは驚きでした。機材を担いでサソリやヒルにも負けずサルたちを追いかける奥田さんが捉えた写真が美しく、愛らしいだけに「自分たちはサルたちに何ができるか」を考えずにはいられない講演でした。

順次公開予定です。しばらくお待ちください。

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