1月182022 子育てするサンゴ 屋久島と種子島に分布する希少種 ハナサンゴモドキ 今回のテーマは、美しい屋久島の海に生きるサンゴ。 希少種「ハナサンゴモドキ」から見る、幻想的なサンゴの子育てと保全のお話です。 夏の夜、月の光に照らされて、サンゴが一斉に産卵する幻想的なシーンを、 皆さん一度は、テレビ等で見たことがあるかもしれません。 これは卵と精子が入ったカプセル(バンドル)が放出されているのですが、 屋久島でも発見された「ハナサンゴモドキ」は、 なんとメスの体内で赤ちゃん(プラヌラ幼生)が発生し、 成長した後に出産する、まさに「子育て」する不思議なサンゴなのです。 美しく不思議なこのサンゴには、まだまだ分かっていない部分も多く、 限られた繁殖方法と分布から、今後の保全への課題もあります。 まずはサンゴとは何かを知り、 屋久島に生きるハナサンゴモドキを通して、 屋久島から日本の、そして世界の海へと視野を広げてみましょう。 今回は、いおワールドかごしま水族館の展示課学習交流係所属の出羽 尚子さんに、 知られざるサンゴの、不思議な生態についてお話していただきます。 題して、「子育てするサンゴ~屋久島と種子島に分布する希少種 ハナサンゴモドキ」。 どうぞ、お楽しみに!